ERA・フローラ(EMMA・ALICE)・BCE(CD138) 検査・治療

射精された精液は膣に放出され、そこから精子が子宮頚管を通って子宮、卵管の中へと進んでいきます。ですから、その膣及び子宮頚管に炎症があると不妊の原因にもなりますので、治療が必要となります。

ERA:子宮内膜着床能検査

ERA検査とは

子宮内膜には胚の着床に最適な時期(着床の窓)があります。着床の窓には個人差があり、人により時期が早い、遅い、長い、短い、などの違いがあります。着床の準備が整っていないときに胚移植をすると、たとえ健康な胚でも着床不全になってしまうことがあります。約30%の女性は、着床の窓が一般的な時期とずれていることが分かっています。ERA検査では、個人の着床の窓を調べることができます。当クリニックではERA検査をすることにより各患者様における着床の窓の結果から移植の時期を判断し、妊娠・出産をしていただくため実施しております。

方法

例として、ホルモン補充周期の黄体ホルモン(P)投与開始日を0日とし、5日目(P+5)に子宮内膜を採取します。この検査周期では移植は行いません。なお、子宮内膜を採取するため若干の出血、痛み等を伴う場合があります。
当クリニックでは自然周期での検査は行っておりません。

受診のタイミング

  • 1 生理の1-3日目に受診していただき、エストラーナテープの貼付を開始します。以降2日おきにテープを貼り替えていただきます。
  • 2 エストラーナテープ開始日を1日目とし、15日目内診と採血を行います。
  • 3 21日目(黄体ホルモン投与から5日目)に検査を行います。

結果と治療法

慢性子宮内膜炎が示唆された場合は、抗生剤で治療します

ERAを特許下に実施しているスペインのigenomix社の日本語ウェブサイトはこちらから

フローラ(EMMA:子宮内膜マイクロバイオーム検査 ・ALICE:感染性慢性子宮内膜炎検査)

EMMA検査とは

子宮内膜の細菌環境を総合的に見ることのできる検査です。子宮の細菌環境が胚移植に最適な状態であるかどうかを判定することができます。ラクトバチルスが90%以上存在すると、妊娠率が高くなると言われています。

ALICE検査とは

子宮内に慢性子宮内膜炎に関連する10種類の病原菌がいるかどうかを調べる検査です。原因菌がいると妊娠率が低くなると言われています。

方法

子宮内膜の厚くなる高温期に、子宮内膜の一部を採取し、細菌の遺伝子検査を行います。

受診のタイミング

事前にお電話で予約をしていただいた上で、生理20-22日目に検査を行います。

結果と治療法

〈EMMA〉

子宮内の細菌バランスを知ることができます。ラクトバチルスの割合が低い場合はフローラ膣錠による加療を行います。治療後の再検査が推奨される場合もあります。

〈ALICE〉

原因菌が検出された場合は、抗生剤にて治療します。治療後の再検査が推奨される場合もあります。

BCE検査(CD138):慢性子宮内膜炎検査

BCE検査とは

慢性子宮内膜炎では組織学的に、正常子宮では月経期もしくは月経直前にしか認めない形質細胞の子宮内膜への浸潤を認めます。BCE検査は子宮内膜細胞を採取し、形質細胞の特異的マーカーであるCD138免疫染色により、形質細胞の有無を確認します。

方法

子宮内膜の一部を採取します。月経期以外のいつでもできますが、ERA、フローラ検査と一緒に行うこともできます。

受診のタイミング

事前にお電話で予約をしていただいた上で、生理20-22日目に検査を行います。

結果と治療法

慢性子宮内膜炎が示唆された場合は、抗生剤で治療します。

※すべての検査を一度に行うことができます。
※それぞれの検査を単独で行うこともできます。