2022年4月より、これまで自費診療であった人工授精や体外受精・顕微授精・胚移植などの治療が保険適用となりました。しかし、保険診療には条件や制限がありますので、すべての治療を保険診療の範囲で行うことが難しい場合もございます。また、これまで当クリニックで提供して参りました治療の中で保険適用とならなかった治療内容もございます。
日本の制度では、保険診療と自費診療の併用(混合診療)が認められていないため、保険適用外の治療を希望される場合は、すべて自費診療となります。当クリニックにおける自費診療の料金は、保険点数が決まっている治療内容につきましては保険点数に準じます。
当クリニックは今後も、医師やスタッフの研鑽はもちろんのこと、それに伴う最新の設備の導入と上質な培養環境を整えることにより、妊娠率を高めるようさらに努力するとともに、患者様に寄り添った医療を目指して参ります。
(2022年6月10日現在)
治療内容 | 保険(3割負担額) | 自費(10割負担+消費税) | |
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Ⅰ.診察料 | |||
一般不妊治療管理料(3ヶ月に1回) | ¥750 | ¥2,750 | |
Ⅱ.女性の検査 (一部抜粋) | |||
子宮卵管造影 | ¥8,300 | ー | |
ERA | ー | ¥132,000 | |
EMMA | ー | ¥49,500 | |
ALICE | ー | ¥60,500 | |
エンドメトリオ(ERA+EMMA+ALICE) | ー | ¥176,000 | |
フローラ(バリノス) | ー | ¥44,000 | |
BCE(CD138) | ー | ¥22,000 | |
子宮収縮検査 | ー | ¥5,500 | |
抗精子抗体 | ー | ¥4,400 | |
感染症血液検査(HIV) | ー | ¥3,300 | |
不育症(習慣性流産)検査 ※検査項目により異なります | ー | ¥42,640 | |
ヘルパーT細胞のTh1/Th2比の測定 | ー | ¥33,000 | |
NK活性 | ー | ¥15,000 | |
染色体検査(ご本人、パートナーお一人につき) | ¥9,260 | ¥33,000〜 | |
染色体検査(胎児) | ー | ¥44,000〜 | |
Ⅲ.男性の検査 | |||
CASA精液検査 | ー | ¥4,950 | |
精子機能検査 | ー | ¥22,000 | |
Ⅳ.人工授精 | |||
人工授精 | ¥5,460 | ¥20,020 | |
Ⅴ.生殖補助医療 | |||
1 生殖補助医療管理料(月1回) | ¥750 | ¥2,750 | |
2 採卵(0個の場合) | ¥9,600 | ¥35,200 | |
採卵個数により加算 | 1個 | ¥7,200 | ¥26,400 |
2~5個 | ¥10,800 | ¥39,600 | |
6~9個 | ¥16,500 | ¥60,500 | |
10個以上 | ¥21,600 | ¥79,200 | |
3 抗ミュラー管ホルモン(AMH)(6ヶ月に1回) | ¥1,800 | ¥6,600 | |
4 受精方法 ※体外受精と顕微授精の両方を実施する場合は、体外受精代の半分+顕微授精代となります。 | |||
(1) 体外受精(個数に関わらず) | ¥12,600 | ¥46,200 | |
(2) 顕微授精 | 1個 | ¥14,400 | ¥52,800 |
2~5個 | ¥20,400 | ¥74,800 | |
6~9個 | ¥30,000 | ¥110,000 | |
10個以上 | ¥38,400 | ¥140,800 | |
(3) 卵子活性化処理(顕微授精において必要な場合) | ¥3,000 | ¥11,000 | |
5
初期胚培養
(採卵翌日から受精した個数に応じて) |
1個 | ¥13,500 | ¥49,500 |
2~5個 | ¥18,000 | ¥66,000 | |
6~9個 | ¥25,200 | ¥92,400 | |
10個以上 | ¥31,500 | ¥115,500 | |
6 胚盤胞培養加算(当クリニックでは原則胚盤胞の作成を目的として培養します) | |||
初期胚のうち胚盤胞の作成を目的として培養した個数に応じて加算 | 1個 | ¥4,500 | ¥16,500 |
2~5個 | ¥6,000 | ¥22,000 | |
6~9個 | ¥7,500 | ¥27,500 | |
10個以上 | ¥9,000 | ¥33,000 | |
7 胚凍結保存 | |||
(1) 導入時
(凍結保存開始時に凍結した個数に応じて) |
1個 | ¥15,000 | ¥55,000 |
2~5個 | ¥21,000 | ¥77,000 | |
6~9個 | ¥30,600 | ¥112,200 | |
10個以上 | ¥39,000 | ¥143,000 | |
(2) 胚凍結保存維持 更新料(2年目以降、年1回) | ¥10,500 | ¥38,500 | |
8 胚移植 | |||
(1) 新鮮胚移植の場合 | ¥22,500 | ¥82,500 | |
(2) 凍結・融解胚移植の場合 | ¥36,000 | ¥132,000 | |
(3) アシステッドハッチング | ¥3,000 | ¥11,000 | |
(4) 高濃度ヒアルロン酸含有培養液添加 | ¥3,000 | ¥11,000 | |
(5) SEET法 | ー | ¥33,000 | |
Ⅵ.精子凍結 | |||
精子凍結 | ◆ | ¥33,000 | |
精子凍結保存維持 更新料(2年目以降、年1回) | ー | ¥22,000 | |
Ⅶ.凍結胚/凍結精子の移送 | |||
持込代(胚・配偶子それぞれにつき) | ー | ¥33,000 | |
持出代(胚・配偶子それぞれにつき) | ー | ¥11,000 | |
液体窒素(タンク)代 | ー | ¥11,000 |
◆保険診療で精子を凍結される場合は条件があります。詳しくはお問い合わせください。
保険診療の条件及び制限について
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治療開始前に以下に該当することを確認します。
法的婚姻関係もしくは事実婚関係にあること
※事実婚関係である場合は、以下3点についても確認させていただきます。- 当人以外の人との婚姻関係がないこと
- 同一世帯であること(別世帯である場合はその理由)
- 治療の結果、出生した子について認知を行う意向があること
- 人工授精には年齢、回数制限はありません。
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生殖補助医療について
- 43歳未満※1の方が保険適用となります。
- 採卵には回数制限はありません。
-
胚移植の回数制限について
※治療開始日の年齢とは、当該胚移植に係る治療計画を作成した日における年齢をいいます。
初回の治療開始日が40歳未満※2の場合 ・・・・・一子につき最大、通算6回まで
初回の治療開始日が40歳以上43歳未満の場合・・・一子につき最大、通算3回まで
※1 年齢制限の経過措置について:2022年4月1日から同年9月29日までの間に43歳に達する女性について、43歳に達した日の翌日(43歳の誕生日)以後に初回の治療を開始した場合であっても、同年9月30日までに治療を開始したのであれば、当該治療開始日を含む1回の治療(胚移植を目的とした治療計画に基づく一連の診療をいう)に限り保険適用となります。尚、2022年4月1日に43歳に達する女性とは同年4月2日が43歳の誕生日である方、同年9月29日に43歳に達する女性とは、同年9月30日が43歳の誕生日である方をいいます。
※2 40歳の経過措置についても、43歳と同様の考え方で適用されます。
高額療養費について
保険診療は高額療養費の対象となります。
高額療養費制度とは、医療機関や薬局の窓口で支払った額が、ひと月(月の初めから終わりまで)※で上限額を超えた場合に、
その超えた金額が支給される制度です。窓口負担の上限額は年齢や所得により異なります。
※月をまたぐと上限額に達せず請求できない場合がありますのでご注意ください。