神戸ARTレディスクリニックでは、不妊治療に精通したスタッフが一般不妊治療・体外受精・顕微授精など、不妊でお悩みの方のための治療に取り組んでいます。

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PGT-A(着床前染色体異数性検査)

着床前検査(PGT-A、PGT-SR、PGT-M)

米国生殖医療学会がpreimplantation diagnosis(着床前診断)からpreimplantation testing(着床前検査)に呼称を変えたため、日本でも着床前検査と呼ばれることが多くなりました。 着床前検査はPGT-A、PGT-SR、PGT-Mの3種類に分けられます。

PGT-A:(着床前胚染色体異数性検査)

受精卵の染色体を調べて、着床しやすくて流産しにくい、染色体数の異常が無い受精卵を子宮に移植することで、胚移植あたりの妊娠率を上げて流産率を下げることができます。

図1 女性の年齢とPGT-A後の妊娠率

PGT-SR:(着床前胚染色体構造異常検査)

ご夫妻の染色体に転座など何らかの構造異常がある場合に行う検査です。PGT-SRを行うことで、繰り返す流産を防ぐことができます。

大谷レディスクリニックでのaCGH法およびNGS法によるPGT-SR

年齢(歳) 34歳以下
受検者(人) 45
累積流産率 2.2%(1/45)
受検者中出産者の割合 84.4%(38/45)

セントマザー産婦人科と名古屋市立大学でのFISH法によるPGT-SR

年齢(歳) 34歳以下
受検者(人) 37
(2015年受精着床学会抄録より、参考)
累積流産率 24%
受検者中出産者の割合 67.6%

セントマザー産婦人科と名古屋市立大学での自然経過観察

年齢(歳) 34歳以下
受検者(人) 52
(2015年受精着床学会抄録より、参考)
累積流産率 58%
受検者中出産者の割合 65.4%
補足 染色体異常保因者のためのPGT-SR

保因者とは本人は全く健康だが、次世代に重篤な遺伝性疾患を伝える可能性のある原因変異を持っている人という意味です。カップルのどちらが均衡型構造異常をもつと、流産を繰り返す可能性が高くなります。
流産を繰り返したときには、2人そろって染色体検査を受けてみられることをお薦めします。習慣流産の検査項目にはたいてい染色体検査が含まれていますが、採血だけですむ簡単な検査で、通常は2週間ほどで結果が出ます。
検査で異常が見つかった場合には、なるべく若いうちにPGT-SR(着床前胚染色体構造異常検査)を受けることをお薦めします。転座保因者の場合には、年齢が上がると増加する染色体の数的異常(異数性)に加え、転座由来の染色体不均衡が重なります。正常染色体の方に比べたくさんの受精卵を調べないと、正常型あるいは、均衡型の染色体をもつ受精卵を見つけることができません。より多くの卵子を採卵することができ、数的異常率の低い、若い年齢で検査を受けることが大切になります。検査方法、費用などについてはPGT-Aと同じです。

 

  • PGT-M:(着床前胚遺伝子検査)

    • 重篤な遺伝性疾患の原因遺伝子に変異を持つ方が受ける検査です。PGT-Mを受けることでお子さんの遺伝性の病気の発症を防ぐことができます。

    当院では不妊治療の成功率を上げる目的で着床前検査を行っています。遺伝病を調べるPGT-Mは実施しておりません。

 

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