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Q. PGT-Aを受けることで出産の可能性は増すのでしょうか?

A. 極端に出生率が上がるというわけではありません。 PGT-Aは、着床しやすく、着床後妊娠継続が見込める、染色体の数に異常が認められない染色体正常卵を選んで移植するという方法です。
染色体正常卵を見つけられるかどうかは、ひとえに、どのくらいの数の受精卵を調べることができて、そこにどのくらいの確率で正常卵があるかによります。
図3は女性の年齢の上昇につれて受精卵の染色体異常率が上昇していくことを示しています。

図3 女性の年齢と染色体異(異数性)を持つ胚細胞の割合

他方、図4は胚盤胞が育った周期に何個の検査可能な胚盤胞が確保できたかという図です。

図4 女性の年齢と胚細胞が育った周期の獲得胚盤胞数

年齢が上がると採卵できても胚盤胞まで育つ受精卵の数が減少します。一つも育たない場合もあります。
年齢の上昇に応じて、受精卵の染色体異常率は急激に上がっていきます。少ない数の受精卵を調べて、その中に染色体正常卵を見つけることは非常に難しくなります。その結果、何回採卵を繰り返しても正常卵を見つけられないということが起こってくるのです。
国際的な学会でも長年、PGT-Aの生児獲得率に対する有効性はないのではないかという論争が行なわれてきました。しかし、最近では次第に、胚盤胞から細胞を採って、すべての染色体を検査する方法を用いると、有意に成績が上がるという報告が蓄積されてきています(1)。

(1) C, Rubio et al. Fertil Steril. 2107 May; 107(5):1122-1129. In vitro fertilization with preimplantation genetic diagnosis for aneuploidies in advanced maternal age: a randomized, controlled study.