神戸ARTレディスクリニックでは、不妊治療に精通したスタッフが一般不妊治療・体外受精・顕微授精など、不妊でお悩みの方のための治療に取り組んでいます。

着床前診断

染色体の構造異常による習慣流産を予防するための着床前診断

染色体の構造異常には相互転座、ロバートソン転座などがありますが、相互転座とはある染色体と別の染色体で染色体の一部が入れ替わっている構造異常を指します。遺伝子の数に増減があるわけではないので、普段のヒトとしての機能には問題がありませんが、流産の頻度が非常に高くなります。相互転座は習慣流産の方では0.8〜1%にみつかるという非常に頻度の高い染色体の構造異常です。

相互転座の方では理論的に14種類ある受精卵の染色体の組み合わせの内、流産しないで出産に至る可能性のあるものは2種類に過ぎません。統計的には、受精卵の17%しか、流産しにくい受精卵が存在しないことがわかっています。

頻度の高い染色体の構造異常には相互転座以外にロバートソン転座もあります。これは2本の染色体が融合して1本になったものです。この場合には理論的には6種類ある染色体の組み合わせの内、2種類しか流産しにくい組み合わせがありません。

 

ロバートソン転座
ロバートソン転座
 

着床前診断(着床前検査、PGT-SR)を受けられれば、転座で流産を繰り返される方でも、流産しにくい受精卵を選んで子宮に戻して、流産率を劇的に低下させてあげる事が出来ます。

 

 

大谷レディスクリニックでのaCGH法およびNGS法によるPGT

セントマザー産婦人科と名古屋市立大学でのFISH法によるPGT セントマザー産婦人科と名古屋市立大学での自然経過観察
年齢(歳) 34歳以下 34歳以下 34歳以下
受検者(人) 45 37 52
    (2015年受精着床学会抄録より、参考) (2015年受精着床学会抄録より、参考)
累積流産率 2.2% (1/45) 24% 58%
受検者中出産者の割合 84.4%(38/45) 67.6% 65.4%

 

大谷レディスクリニックでの均衡型転座保因(相互転座、ロバートソン転座)の方のaCGH法およびNGS法による着床前診断では累積生児獲得率(出産率)が84.4%まで上がり、流産率が2.2%に下がっています。

自然経過を見た場合には累積流産率が58%にもなっていますが、私どもでは転座保因者の方でaCGH法、あるいはNGS法による着床前診断を受けられたあとに流産された方はお一人だけでした。