大谷レディスクリニックでは、不妊治療に精通したスタッフが一般不妊治療・体外受精・顕微授精など、不妊でお悩みの方のための治療に取り組んでいます。

不妊症の検査

男性の検査

不妊の約半数は男性の異常が原因です。不妊の検査を受けるときには男性の検査もしないと片手落ちになってしまいます。ぜひ、男性も検査に協力してください。

精液の検査

精液の検査を受ける場合は、病院でもらった専用の容器に精液を採取してください。検査を受ける前に数日間の禁欲が必要です。精液を採取するときにコンドームを使ってはいけません。コンドームはもともと避妊の目的のために開発されたものですから、種類によっては精子を殺すためのゼリーが塗ってあったり、そうでなくてもコンドームのゴムの成分が精子に悪影響を与えることがあります。採取した精液はなるべく早く、できれば2時間以内に病院に持って行って検査を受けてください。その際、精液は人の体温ぐらいの温かさに保っておく必要があります。冬でしたら下着の中に入れて運ぶのも良いでしょう。
病院では精子の全体数や、動いている精子の数、精子の動きの早さ、精子の形に奇形がないかどうか、精液に含まれている白血球や赤血球の数などを調べます。

一概にはいえませんが、WHO(世界保健機構)の定義する正常値は、精子の総数が2000万匹以上、動いている精子の割合が50%以上、正常な形態の精子の割合が30%以上を正常としています。しかし、これは何とか妊娠する可能性もあるという最低限の数で、実際には動いている精子の数、すなわち精子の総数に動いている精子の割合をかけた数が2000万匹以下の場合は、普通の夫婦生活における妊娠はなかなか難しいものとなります。

精子の検査結果はその時の男性の精神的、肉体的状態によって大きく変わります。ですから1回の検査で異常があっても、繰り返し検査すればその異常が一過性のものである場合もあります。
精子の数が少なかったり、元気に動いている精子があまりいなかったり、あるいは精子は動いていてもその場でくるくる回ってばかりで前に進まない場合は、妊娠は難しくなります。こうした場合は男性が治療を受けても精子の状態はなかなか良くならないことが多いようです。
こんなときには、精液自体を洗って元気に運動する良い精子だけを選んで、子宮の中に注入する人工授精という方法が効果的です。人工授精を行っても妊娠が難しいような重症の精子の異常の場合には、顕微授精を行うと妊娠することができます。顕微授精は一匹でも動いている精子がいれば妊娠の可能性はありますから、精子の状態が悪いからといって悲観せず、体外受精、顕微授精を行っている産婦人科医に相談しましょう。

ホルモン検査

精液検査で精子の状態が悪い場合には、女性の場合と同じく血液のホルモンを調べる必要があります。FSHやLHというホルモンは脳下垂体から分泌されますが、これらのホルモンは精巣の機能と密接に関係しています。また、女性と同じようにプロラクチンというホルモンが高いと、FSHやLHがうまく働かなくなり、精子が作られなくなることもあります。

性器の検査

陰嚢や陰茎、前立腺に異常がないかどうかを調べます。停留睾丸の場合、陰嚢の中に睾丸をふれませんし、精巣静脈瘤なども触診だけでわかることもあります。また直腸診を行えば、前立腺に炎症などの異常がないかどうかも調べることができます。

精巣組織検査

精液に精子がまったく、あるいはほとんどいないという場合、精巣で精子が作られているのかどうかを調べるために精巣の組織をほんの少し取ってきて顕微鏡で調べます。この検査で、精子を作るもとになる細胞がいるのかどうか、精巣はちゃんと働いているのかどうかがわかります。

輸精管造影検査

精液に精子がいない場合、精巣から精嚢まで精子を運ぶ輸精管という管が詰まっていることがあります。これを調べるために行うのが輸精管造影検査です。この検査で輸精管が詰まっていることがわかり、かつ精巣上体には精子がいる場合の治療法は、2種類になります。
一つは精巣上体から直接精子を取ってきてその精子を用いて顕微授精を行う方法です。この方法で妊娠された方は何人もいらっしゃいます。
そしてもう一つの方法は、手術で詰まっている部分より外側の輸精管を精巣上体の中の細い管に直接つないで、精巣上体から輸精管の詰まっているところをバイパスしてその外側に精子が運ばれるようにしてやる方法です。

MRI